高虹安新竹市長に懲役7年4月の判決 秘書給与詐取で/台湾・台北地裁
(台北、新竹中央社)立法委員(国会議員)在任時に公設秘書の給与や残業代をだまし取ったとして、汚職防止条例違反などの罪に問われていた北部・新竹市の高虹安(こうこうあん)市長に対し、台湾台北地方法院(地裁)は26日午前、懲役7年4月、4年の公権剥奪の判決を下した。 起訴状によれば、高氏は立法委員在任中の2020年2月から同年11月まで、公設秘書の給与や残業代を虚偽または上乗せして立法院(国会)に報告するよう秘書に指示し、私的流用していた。立法院からだまし取った金額は46万30台湾元(約215万円)に上るという。 高氏は同日午後、動画を通じて控訴する考えを示し、所属していた第2野党の民衆党を離党すると表明した。民衆党は、判決に対して遺憾だとするコメントを発表した。 地方制度法では、汚職防止条例違反の罪により、市長に対し一審で有期懲役以上の刑の判決が下された場合、内政部(内務省)はその職務を停止し、副市長を代理とすることなどが定められている。内政部は同日、報道資料を通じ、高氏の職務を停止した上で、邱臣遠(きゅうしんえん)副市長を代理市長とするとした。 (林長順、謝幸恩、魯鋼駿/編集:齊藤啓介)