三家拓翔内野手（２年）＝愛知県東郷町の東邦グラウンドで２０２３年３月９日、森田采花撮影

　◇長打狙い努力惜しまず　三家拓翔内野手（２年） 　中学３年間、陸上で鍛えた俊足と打力が武器。「とにかく二塁に走ることを意識して」常に長打を狙う。 　札幌市出身。東邦野球部でプレーしていた父正裕さんの影響で「物心ついた頃からプラスチックバットを振っていた」という。 　中学時代は硬式チームで白球を追う一方、陸上部にも所属し、短距離走者として活躍した。ここで俊足の土台が作られたという。 　東邦入学を決定づけたのは２０１９年センバツの決勝戦を甲子園で観戦したからだ。「東邦が優勝した瞬間を間近で見て感動した」という。 　入部後は打撃と俊足に磨きをかけるため筋力トレーニングに励み下半身の強化に力を入れた。昨夏の県大会地区予選３位決定戦の至学館戦では延長十回にサヨナラ打を放ち、チームを勝利に導いた。 　「甲子園でもチャンスの場面で１本打ちたい。まだまだ打力を鍛えます」。快音を響かせるその瞬間まで努力を惜しまない。【森田采花】 　◇監督も信頼寄せる強肩　手島慈元内野手（１年） 　強肩の内野手。山田祐輔監督は「内野はどこでも任せることができる」と全幅の信頼を寄せる。自身も「肩が自慢。この肩が武器だ」と胸を張る。 　父鉄也さんとのキャッチボールをきっかけに野球が好きになり、小学４年のとき地元の軟式チームに入った。当時からテレビで高校野球を観戦するのが好きだったといい、「甲子園によく出ていて強い東邦で野球がしたい」とそのときから東邦への入学を希望していたという。 　中学からは岡崎中央ボーイズで投手や一塁手などを担った。当時の監督からも強肩を評価されていたという。「４歳のときからやっている水泳のおかげかな」と笑みを見せる。 　強肩を生かせるよう守備練習に力を注ぐ。捕球ミスがないよう打球の軌道線上で捕ることを意識しているといい「肩を生かす動きで素早い送球を心がけている」と語る。 　「センバツでは守備からチームを盛り上げたい」と勝利の死守を目指す。【森田采花】 ＝随時掲載