今シーズンは「8.5点」。最終戦を前にアルカラスが自身のプレーを振り返る「幾つか本当につらい敗北があった」<SMASH>
シーズン最終戦である「Nitto ATPファイナルズ」(11月10日~17日/イタリア・トリノ/ハードコート/FIN)の開幕を前に、男子テニス世界ランク3位のカルロス・アルカラス(スペイン)が自身の今シーズンのプレーを振り返った。 【動画】「本当につらい敗戦」銀メダルに終わったパリ五輪のシングルス決勝ハイライト 海外テニスメディア『UBITENNIS』によると、今季を10点満点で評価してほしいという記者からの質問に対し、アルカラスは「8.5点」と回答。ウインブルドンと全仏オープンでの優勝を含む4タイトルを獲得したアルカラスだが、不満の残るシーズンだったようだ。 「とても満点とは言えない内容だった。(パリ五輪での)金メダルや他の優勝があればもっと良かったかもしれない。でも今年は多くを学んだよ。自分自身を選手としても人間としても、もっと知ることができた。コートの内外で何をすべきなのか、何が必要なのかを理解できたんだ」 パリ五輪では金メダルを目前にしてノバク・ジョコビッチ(セルビア/現5位)に敗れ、全米オープンでは2回戦で格下のボティック・ファンデザンツフープ(オランダ/同80位)にまさかの早期敗退を喫するなど、厳しい敗戦もあった。 それらを指してか「今年は幾つかの本当につらい敗北を経験した」と明かしたアルカラス。だがそれらの敗北から「大会に出場する前にどれくらい休むべきなのか」や、「オフの日に何をすることが必要なのか」といったコート外での過ごし方について学び、改善する方向へとシフトしたという。 ツアー最終戦は、準決勝敗退に終わった昨年に続き2度目の出場となるが、今回は「少し違ったアプローチ」に取り組んでいるようだ。「良い結果を出すために変えるべきところはわかっている。昨年は1試合目からうまくいかなかったけれど、今年は高いレベルをキープして良いテニスがしたい。モチベーションはとても高いよ」と意気込みを語った。 構成●スマッシュ編集部