日本人の「貯金好き」は嘘?20代の約6割が「投資」に意欲的な理由とは?
物価高が生活に与える影響が大きい昨今、どのようにお金を増やしたらいいか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。 2024年1月から新しいNISAが始まり、日本政府も「貯蓄から投資」へと個人がライフプランにあった資産形成ができるようシフトを進めると公表しています。 そこで今回は、貯蓄と投資の説明を交えながら、現在の20代は資産形成にどのような考えを持っているのか解説します。 20代の方はもちろん、資産形成に興味がある方もぜひ参考にしてください。
「貯蓄」と「投資」の違い
まずは、「貯蓄」と「投資」の違いについて理解しておきましょう。貯蓄とは、お金を蓄えることです。 おもに銀行に普通預金や定期預金として資金を預けたり、自宅で現金を持っていたりする場合を指します。 銀行に預けておけば利息がつくため、大きく増えることは期待できませんが、金融機関の倒産などがない限り基本的に元本が保証されます。貯めているお金は、必要になったときにすぐに使えます。安全に資産を蓄えられることから、家計の基本といえるでしょう。 対して投資とは、資産を増やすために株式・投資信託・債券・外貨建て商品といった投資商品の購入などに資金を投じることです。 元本割れなどのリスクはありますが、貯蓄に比べてお金が大きく増える可能性があります。 長い期間をかけて資金を運営していくため、必要なときにお金を出し入れすることには向いていません。
20代で投資をしている割合は30%ほど
ここで、20代が投資に対してどのように考えているのかを見てみましょう。 三井住友カード株式会社の「20代の投資に関する意識調査」によると、20代で投資をしている人の割合は29.3%とのことです。 「投資はしていないが、近いうちにしたいと思っている」人は30.1%、「投資はしていないし、今後もする予定はない」人は40.6%です。 現在「投資をしている」人と近いうちにしたい人がそれぞれ約3割いることから、20代の約6割が投資に興味を持っているといえるでしょう。 さらに同調査による、「投資を始めたきっかけ」について、多かった回答は、表1の通りです。 表1