スガ シカオ、会社員時代に徹夜で資料を作り…上司から投げかけられた印象的な一言は?
「僕の半生の自伝みたいな読み応えになっている」
『実録小説 ヤグルトさんの唄』についてスガは「200ページ以上あるんですけど、途中涙で読めなくなると思います」と話す。 スガ:悲しい場面がいくつか出てきて、自分で書いていて涙で読めなくなるくらい上手に書けました。 セレイナ:私も読ませてもらったんですけど、めちゃくちゃ笑いましたし、めちゃくちゃ泣きました。喜怒哀楽の全てを200ページに収めた感じでした。これは実話をもとにしたエッセイなんですか? スガ:本当はエッセイのつもりで書いていたんですけど、結局母親のことを書いているってことは、その場に僕もいるわけですよね。そうしたら自分の話になるわけです。僕がこういう状態だったときにヤグルトさんがこうでしたっていう話になるじゃないですか。全部読み返したら僕の話なんですよね。だからこれはヤグルトさんの小説というよりも自伝なんじゃないかって。子どものころからずっと話を書いているので、半生の自伝みたいな読み応えになっちゃったんですよね。 セレイナ:お子さんだった頃のスガさんのお写真も入っていたりとか。 スガ:入れたくなかったんだけど。だってサングラスもかけてないしさ(笑)。子どもの頃の写真を表紙に使われちゃって。本当に勘弁してほしいなと思うんですけどね。 セレイナ:私の知らなかったスガさんのエピソードが知れました。 スガは執筆にあたり「読みやすくするためにリズムを大事にして文章を書いている」と口にする。 セレイナ:文章のあとに「このエピソードは何々という曲にしました」とか注釈があって、それでグッとスガさんに近づけた感覚になる気がしました。 スガ:この事件があったからこの曲が生まれましたっていうことをそのまま書いているだけなんです。けっこう、そういう曲が多いんですよね。文中に10曲くらい出てくるんですけど。 セレイナ:『実録小説 ヤグルトさんの唄』を読みながらニューアルバムの楽曲も聴いて、また本に戻ってと繰り返したいですね。 小説を書いたことを、母は知っているのだろうか。 スガ:一応、「おふくろの小説を書いたから」と言ったら「あら、そう」って言われただけ(笑)。だからことの重大さを分かってないかもしれないですね。父親と僕とヤグルトさんで写っている写真を表紙にするからねって言ったら「これ誰?」とか言われて、「亡くなったあなたの旦那さんでしょ」って(笑)。頼むよって。 ニューアルバム『Acoustic Soul 2014-2024』はここ10年のスガの活動が詰まった作品になるという。スガは「10曲入りのアルバムなんだけど、11曲目が小説という感じで作ったんです。小説の単体販売はないので、本当に読んでもらいたいですね」とコメントした。 スガ シカオの最新情報は、公式サイトまで。