特殊詐欺被害相次ぐ 警察官をかたる詐欺で2500万円 サイト登録で299万円の被害
秋田市の80代の男性が、警察官をかたる電話をきっかけに現金およそ2500万円をだまし取られる被害にあっていたことがわかりました。 秋田中央警察署の調べによりますと、去年11月中旬、秋田市の80代の男性に、東京の中央警察署の警察官を名乗る男から電話がありました。 その内容は、「逮捕している男があなた名義の口座を持っている。犯罪で得たお金の一部をその口座に入金している。あなたも関与していると疑われている」というものでした。 男性は否定したものの、相手からは「あなたを逮捕しに行くこともできる。逮捕されたくないのであれば私の言うとおりに手続するように」「逮捕している男からほかにも振り込まれているお金がないか確認する必要がある」と言われたため、男性は指示されるがままに現金を用意し、自宅に保管していたということです。 男性のもとには12月上旬に再び電話があり「これから現金を取りに行く。何かにいれて家の外に置いて欲しい」といわれ、現金およそ1900万円を入れた袋を自宅玄関の外に置き、自宅に戻って相手とやりとりしている間に、何者かに現金を持ち去られたということです。男性は別の日にも同じ手口で、現金およそ600万円を持ちさられました。 男性は、テレビで警察官をかたる詐欺被害について放送しているのを見て不審に思い、被害を届け出たということです。 また、由利本荘警察署によりますと、にかほ市の60代の男性がマッチングサイトの登録に関わるやりとりで、現金およそ299万円と電子マネー3万5000円をだまし取られました。 警察では、このような電話や要求があった場合は一人で判断せずに、家族や知人、警察に相談したり、通報するよう呼びかけています。