韓国地方議員、弾劾可決を批判?「邪悪なハイエナ」投稿…釈明は「動物ドキュメンタリー見ていただけ」
【12月20日 KOREA WAVE】韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領に対する弾劾訴追案が14日に国会で可決された直後、与党「国民の力」所属のチェ・ドソク釜山市議がFacebookに投稿した内容が波紋を呼び、後に釈明した。 チェ議員は同日午後6時30分ごろ、Facebookに「命があるシカの生肉をむさぼり食う邪悪なハイエナの群れと、蜜蜂の巣を荒らし回るスズメバチの姿を動物番組で見ている」と書き込んだ。 投稿のタイミングが弾劾案通過から約1時間後だったため、多くの人々がこれを弾劾案に対する批判やユン大統領擁護の意図と受け取った。釜山でも弾劾賛成の集会が開かれており、この投稿は地元メディアによって報じられたことで、さらなる注目を集めた。 チェ議員はその後、この投稿を削除し、Facebookに釈明文を投稿したうえ「私は新聞やテレビニュースを見ない。唯一の趣味は『自然人』やFacebook動画、『動物の世界』を見ることだ。今回の投稿も動物の特性を紹介しただけで、報道関係者から電話がかかってきた。怖い」と述べた。 また「邪悪なハイエナ」との表現についても「実際に動物ドキュメンタリーを見ていたことを記したもので、政治的な意図は全くなかった」と主張した。 ただ、チェ議員はこれ以前の投稿でユン大統領を強く支持する発言をしていたことから、今回の釈明に疑問の声も上がっている。 過去の投稿では「野党勢力によるユン政権への攻撃」を批判し、「大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏の高級バッグ問題や、選挙での公認候補選定に関与したミョン・テギュン事件を利用した野党の陰謀だ」と述べ、ユン大統領を擁護していた。 このため、チェ議員の投稿が本当に単なる動物ドキュメンタリーを見ての感想だったのか、それとも弾劾案に対する不満を暗に示したものだったのか、議論が続いている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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