松田隼風のレンタルが延長 (C)Getty Images

ハノーファーは5日、セカンドチーム（ハノーファーII）でプレーする20歳のDF松田隼風のレンタルを延長したことを発表した。 松田は昨夏、水戸ホーリーホックからのレンタルでハノーファーIIにあたるU－23チームに加入。ドイツ4部相当のレギオナールリーガ・ノルト（北部）に所属するチームで、左サイドバックとしてすぐさま定位置をつかみ、リーグ戦26試合出場、2ゴール3アシストを記録した。また、2日に行われたヴュルツブルク（レギオナールリーガ・バイエルン）との3部昇格プレーオフ2戦目では決勝点を決めるなど活躍を見せ、ハノーファーII史上初の3部参戦に大きく貢献している。 そして、ハノーファーは松田を加える際に提携クラブの水戸と合意していたレンタル延長オプションを行使したとのこと。クラブのマルクス・マンSD（スポーツディレクター）は公式ウェブサイトで、「ハヤテは昨年19歳で日本からドイツにやって来て、決して簡単ではない溶け込むプロセスを見事にクリアし、瞬く間にU－23チームに欠かせない存在となった」と振り返ると、「我々の96アカデミーに来てから継続的に成長し、自身のパフォーマンスをもってU－23チームの昇格に貢献している。もちろん、日曜日の試合がハイライトとなった。我々は彼とともにこの道を歩み続け、どこまで行けるか見ていきたい」と期待を込めながら語っている。 また松田自身は、「昨夏にハノーファーにやって来たとき、もちろん初めてのことだらけでしたけど、アカデミーの人々による素晴らしいサポートもあって、とても早く新しい環境に馴染むことができました。そのおかげでここでのスタートがより簡単になり、チームとともに成功を掴むために全力を尽くすことに集中できたと思います」とコメント。さらに、「日曜日の昇格が決まった試合は間違いなく人生で最もエモーショナルな試合でした。来シーズンもここにいることができて嬉しいし、これからのことをすべて楽しみにしています」とも振り返っている。 なお松田は、今シーズンは何度かブンデスリーガ2部に所属するトップチームの練習にも参加。公式戦でのベンチ入りは果たせなかったが、来季こそ室屋成らとともにピッチに立つチャンスが訪れるかもしれない。