センバツ高校野球 山梨学院、零封で8強 初戦に続き、継投奏功 /山梨
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)は26日、2回戦2試合があり、連覇を目指す山梨学院は創志学園(岡山)と対戦し、4―0で勝利した。山梨学院は大会第9日の第2試合(28日午前11時開始予定)で、同じ関東勢の健大高崎(群馬)と4強入りをかけて戦う。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち ◇負傷交代出場 岩城が先制打 雨天の影響で、順延や試合開始時間の変更が相次いだ2回戦。それでも三塁側アルプススタンドには、多くの応援団が駆けつけた。保護者会長の鬢櫛(びんぐし)洋介さん(44)は「投手が肩を休められたのはプラスだろう。選手たちはうずうずしているだろうから、思い切りプレーしてほしい」と話した。 先発は初戦と同じく2年生左腕の津島悠翔。試合前、五回まで投げ続けてくれたらと考えた吉田洸二監督は「後半勝負。先発の津島が踏ん張って、後半に桜田(隆誠、3年)が投げるときにいいリズムでいければ」と話していた。その期待に応え、津島はスローカーブを軸に緩急織り交ぜた投球で快投し、七回途中まで3安打無失点で流れを作った。 先制は二回裏。二回表の守備で負傷交代した平野天斗(2年)に代わって出場した岩城敦仁(2年)が、2死一、二塁の好機でしぶとくセンター前にはじき返してまず1点を挙げた。続く三回に針尾泰地(3年)の2点適時二塁打と二村仁功(3年)の適時打で計3点を追加すると、応援団の盛り上がりは最高潮を迎えた。 津島から継投した桜田も無失点でしのぎ、完封リレーで勝利。負傷者が出るアクシデントがあっても崩れなかった堅守で、連覇へまた一つ前進した。【野原寛史、藤倉聡子】