《実刑判決》吉野家の紅しょうが“直箸”食い男は「元プロボクサー」将来有望もジムから消えた過去
犯行動機は「みんなを笑かしたかった」
警察の取り調べに対して、両容疑者はいずれも容疑を認めていて、嶋津容疑者は「みんなを笑かしたいなあと考えた」と供述。岡容疑者は「私はめっちゃおもしろくて、みんなに見てほしかったので動画をSNSに上げた」と話している。 「迷惑動画の投稿を見た知人から“これアカンで、たいへんなことやで”と注意され、やばいなと思って動画を削除したと話している」(前出・捜査関係者) 時すでに遅く、動画はネットで拡散。事件と関係のない客が別の店舗に「こんな動画が上がっていますよ」と情報提供して同社の知るところとなり、2月22日に警察に被害届を提出していた。
嶋津容疑者は建築業を営んでおり、築20年以上のオートロック式デザイナーズ賃貸マンションで暮らす。 同じマンションの男性住人は、 「付き合いはない。マンション内で目立つ住民トラブルは発生していないが、そんな幼稚な男とかかわらなくてよかった」 としみじみ。 2010年にプロボクサーのC級ライセンスを取得している。しかし、拳で生きていく覚悟はなかったようで同じ年に所属ジムを去った。
嶋津容疑者は礼儀正しいプロボクサー
「いまはそういう子が多いんです。プロボクサーと名乗りたいだけで、プロテストに合格するとすぐ辞めてしまう。彼(嶋津容疑者)はおとなしくて礼儀正しい人物でした。少なくともイヤなイメージはひとつもありません」(当時の所属ジム指導者) 人材登用に優れた幕末の薩摩藩主・島津斉彬の子孫を名乗る。容疑者の親族もボクシングをしており、プロ戦績がよかった親族はそのルーツを絡めて新聞に取り上げられたこともあるほど。話題性はあったのに容疑者はフェードアウトしてしまった。 「プライベートで交流はなく、ジムを辞めてから会っていないんです。ボクサーの友人から事件を知らされ、なんてバカなことをしたんだとショックです。悪ふざけしたり、人に迷惑をかける子には思えなかった。トレーナーに悪態をついたり、反発することもありませんでしたから」(同・指導者) 一方、岡容疑者は地元の住宅街でバーを経営している。7年前に開店にこぎつけ、昼間は欧風カレーショップ、夜はバーと業態を変え切り盛りしていた。