【精神科医が教える】心が疲れたとき、たった4文字でラクになる「魔法の言葉」
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります! ● 1秒で気持ちが切り替わる 「たった4文字の言葉」 今日は「ま、いっか」という言葉の大切さについてお話ししたいと思います。 この「ま、いっか」というひと言は、意外と心をラクにしてくれるもので、ふとしたときに自分に言い聞かせると、気持ちの整理にもなるんですよね。 ● 90年代のヒット曲の教え 現在40歳代のアテクシからすると懐かしく感じますが、いまから30年近く前、1995年にEAST END×YURIというラップ・ユニットの『MAICCA(まいっか)』という曲がヒットしたことがあります。 この曲には「深く考えなくてもいいか」といったようなメッセージが含まれていて、当時「ま、いっか」という考え方が広まりました。 このように、モヤモヤした気持ちに向き合うときには、つい「ま、いっか」とつぶやいてみるのもいいのです。 ● 些細な出来事で効力を発揮 こうした「ま、いっか」という楽観的な発想は、人間関係や日常の些細な出来事でも効力を発揮します。 たとえば、自宅のフローリングを掃除していて、隙間の汚れが気になりはじめたら、爪楊枝などで取り出そうとする。そうすると、どんどん見えなかった汚れが気になってきて、結果、やり始める前よりも余計に汚れが目につきはじめる……。 放っておけば、まったく気にならなかったのに、一度目につくと止まらなくなるんですね。だからこそ、細かいことを流していく「ま、いっか」が大切なのです。 ● それも「ま、いっか」で いいんじゃない? 先日、こんなこともありました。アテクシはジム通いしているのですが、ジムで運動した後、自宅に帰ってきてからトレーニングウェアを洗濯機にかけていたのです。 すると靴下が片方だけ見つかりませんでした。以前の自分なら、探し回った挙句、ジムに電話して忘れ物が届いていないか確認していたでしょう。 でも、よく考えてみると、その靴下はもう何年も使っているもの。まだ使えはするものの、時間と労力をかけて探し回るほどのものじゃないんですね。 ● サッと気持ちを切り替える だから思い切って「ま、いっか」とつぶやいて、残っていた片方の靴下も捨ててしまいました。こうしてサッと気持ちを切り替えることで、余計な時間と労力を割かずに済むからです。 私たちは日常でどうでもいいことを気にしすぎたり、無理に答えを出そうとしすぎたりしていることが多いかもしれません。 そんなときは、「ま、いっか」と心に言い聞かせて、執着を手放すことをオススメします。「ま、いっか」で解決することが、思いのほかたくさんあることに気づかされると思います。 ※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。
精神科医 Tomy