中日から育成1位指名の宮崎商・中村奈一輝（2024年撮影）

＜プロ野球ドラフト会議＞◇24日 　宮崎商・中村奈一輝（ないき）内野手（3年）は中日から育成1位位指名された。 【一覧】ドラフト会議2024／指名選手一覧 　目指すは早期支配下登録だ。育成ではあるが「3年目に支配下になって1軍の試合に出れたら」。「セリーグだけでなく、パリーグ含めてトップクラスの成績を残せる選手になりたい」と目標を掲げた。奈一輝（ないき）の名前は、ギリシャ神話の勝利の女神「ニケ」が由来。英語の発音は「ナイキ」で、父重人さん（64）が命名。有名スポーツメーカーに名前負けしない活躍で有名になる。 　今夏甲子園は、俊足の1番遊撃でスタメンも5打数1安打でチームも初戦敗退。投げては最速146キロの剛腕披露機会はなかった。だが、遊撃＆投手の「二刀流」をこなすなど抜群の身体能力を誇る大型野手として、調査書が届いた楽天、阪神、西武、ヤクルトを除く国内8球団と面談した。 　ただ「野手で行きたい」と面談時に伝えており、基本的には野手での入団となる。強みは「遠投115メートルの肩と守備力と足の速さ（50メートル走6秒0）」といい、ある球団は守備範囲の広さをポイントに掲げていた。 　春高バレー経験者の父重人さん、バレーボールの社会人クラブで全国大会出場歴のある母美紀さん（56）。アスリートのDNAを受け継ぐバネのある脚力も武器に羽ばたく。【菊川光一】