【侍ジャパン】井端監督「陽キャ爆発指令」桑原将志、栗原陵矢ら合流で「一気にガラッと変わる」
侍ジャパン井端弘和監督(49)が、合流予定の日本シリーズ組に「陽キャラ爆発指令」を出した。6日、宮崎キャンプを打ち上げ「ラグザス presents 第3回プレミア12」開幕戦オーストラリア戦(13日、バンテリンドーム)が行われる名古屋へ移動。8日の全体練習から合流するDeNA桑原将志外野手(31)を筆頭に牧秀悟内野手(26)佐野恵太外野手(29)ソフトバンク栗原陵矢外野手(28)の“陽キャ”カルテットとの融合で、世界一へのムードを一気に高める。 【写真】“キス芸”を披露する桑原将志 ◇ ◇ ◇ 戦力としてはもちろん、ムードメーカーとしても数々の逸話を持つ“あの男たち”の合流を、井端監督は待ちわびた。名古屋から合流予定の桑原、牧、佐野の3選手のキャラクターについて、DeNAコーチとのやりとりを明かし「相当すごいみたい。『初めてだと引くぐらい』って言われたけど『代表でも引くくらいやってください』って言った。楽しみ。野球も引くくらいやってくれれば」と、相乗効果を期待した。 陽キャたちの合流はチームの雰囲気をガラリと変える力がある。リーグ3位から日本一へ下克上を巻き起こした3人はそれぞれが陽キャエピソード満載。盛り上げることと引き締めることを、絶妙なバランス感覚でこなすからチームに一体感をもたらす。「栗原選手も含め一気にガラッと変わるんじゃないかな。こっち(キャンプ組)は黙々とまず自分の状態を上げるというのをやっている。それもさすがだなと思うし、そこに4人加わってどう変わるか」。少し考え「分かんない」と、未知なる融合に想像をかき立てた。 追加招集の桑原は、戦力として国際大会で秘密兵器になり得る裏付けがある。日本シリーズでモイネロに4打数2安打、スチュワート、ヘルナンデスからはいずれも打率10割でMVPを獲得。シーズンも巨人バルドナード、ケラー、阪神ゲラ、中日マルティネスら外国人投手に無類の強さを発揮した。同シリーズ2連敗直後、ミーティングで「はっきり言って今の雰囲気ではソフトバンクに勝てない」と猛ゲキを飛ばした熱い男でもある。「日本シリーズ以上と思っても良い」と井端監督。グラウンドの内外で、キャラ爆発を予感していた。【栗田成芳】 <日本シリーズ組“陽キャ”アラカルト> ◆ダチョウ倶楽部 佐野が17年に始球式で訪れたダチョウ倶楽部と“キス芸”披露。歴代の伝統芸能となり19年には桑原も続いた。 ◆ダンス 勝った試合後はロッカーで爆音とともに踊るのが定番。佐野は19年、雨天中止時にキレキレダンスで盛り上げ、牧は23年WBC優勝ビールかけで独特ダンス。桑原は今季、エスコンフィールドでキレキレすぎるきつねダンスを踊りファンを騒然とさせた。 ◆デスターシャ DeNA名物ホームランパフォーマンスで、元ネタはユーチューバー「サワヤンチャンネル」。佐野から浸透し牧、桑原も使用。牧はWBCでもファンと一緒に披露。 ◆副キャプテンシー ソフトバンクの21年秋季キャンプで、栗原が手締めあいさつで「勝手ながら副キャプテンに就任させていただきます」と宣言。当時の藤本監督は一瞬困惑し就任を承諾。翌年春季キャンプから銀のCマークが付けられた。今年の日本シリーズでは本拠地3連敗した10月31日の試合後、ロッカールームで決起集会を呼びかけ開催し結束力を深めた。