<プロ野球速報>阪神が連敗脱出!決勝3ランの糸井が「鳥肌立った」
阪神対ヤクルトの2回戦が5日、京セラドームで行われ、阪神が4-1でヤクルトを下し連敗を脱出した。前夜の大乱闘の余韻を引きずった異様なムードに包まれるゲームだったが、先発に抜擢された8年目の秋山拓巳(25)が、7回途中までを1失点に抑える好投。一方、ヤクルトのサブマリン、山中浩史(31)の前に初回の併殺崩れで奪った1点だけに終わっていた阪神打線だったが、1-1で迎えた7回二死一、二塁から糸井嘉男(35)がライトの5階席に特大の決勝3ラン。オリックスからFA移籍してきた糸井の3試合連続となる一発で熱戦に決着をつけた。昨年までオリックスのホーム球場として慣れ親しんだ京セラドームでの活躍だった。 試合後、ヒーローインタビューに呼ばれたのは、もちろん糸井。 「手ごたえ完璧でした。ここしかないと思っていました」と笑顔で第一声 ヤクルト2番手のルーキのストレートをジャストミートで捉えた一発に「ピッチャーががんばっていた試合だったので、あの場面しかないなと思って振りぬきました」と続けた。 ーー3試合連続です。 「これにおごらず、明日もまた練習して備えたいと思います」 ーーこれがホームでの初勝利です。 「僕も鳥肌立っています」 ーー阪神はどんなチームですか? 「え? 一番のチームやと思っています」 ーー最後にファンへひとことを。 「えーーー。あのーー1試合1試合絶対勝つという気持ちで戦っていきます」 開幕カードで右肘に死球を受けたが、その故障を乗り越えての価値ある一発に金本監督も手放しの笑顔。 「素晴らしいですね。それしか言葉ないです。ああいう場面で一発打てるのは、バッターとしての最高の価値だと思います。僕の現役時代をほうふつ? いえいえ僕と比べたら失礼。僕より(糸井が)全然上です。この調子を1年保って、ここ一番で打つことに期待しています。頼りにしています」 阪神は3連敗をセンバツの関係で京セラドームを借りた本拠地ゲームで最高の形でストップした。