英首相、奴隷貿易めぐり「歴史は変えられない」 英連邦から謝罪と補償求める声
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25日に始まるイギリス連邦首脳会議(サミット)を前に、連邦各国から、イギリスに奴隷貿易に対する謝罪と補償を求める声が高まっている。 26日までの2日間、太平洋の島国サモアで開催されるサミットには、56カ国の首脳が出席する。 英首相官邸は、この問題はサミットの議題には含まれていないとしている。しかし英連邦の指導者らは、この見解に従わず、賠償を確保する方法について議論するとみられている。 外交筋はBBCに対し、奴隷貿易におけるイギリスの歴史的役割について、連邦各国が「有意義な話し合い」を始めたいと考えていると述べた。これには、数十億ポンドの支払いが含まれる可能性もあるという。 イギリスはかつて、世界最大の奴隷貿易国だった。 キア・スターマー首相はBBCのクリス・メイソン政治編集長によるインタビューで、奴隷貿易を「忌まわしい」と表現。「イギリスは歴史を変えることはできない」、「歴史について語ることが重要だ」と述べた。 一方で、気候変動への対応力や英連邦諸国間の貿易促進など、「今日の課題」に焦点を当てるべきだと述べた。 レイチェル・リーブス財務相も先に、補償は行わないと明言。「現政府はそのようなことはしない」と述べた。 奴隷制度に対する補償は、金銭的補償、債務救済、公式謝罪、教育プログラム、博物館の建設、経済支援、公衆衛生支援など、さまざまな形を取ることができる。 今回のサミットでは、英連邦の新しい事務総長が選出される。候補者3人はいずれも、補償を支持している。
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