<学石推し!・’24センバツ>夢舞台、暴れてきて! 女子野球部から千羽鶴 /福島
学法石川高(石川町)の女子野球部のメンバーが、第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場する男子野球部へ贈る千羽鶴を完成させた。夢の舞台でプレーする男子野球部への思いを込めて折り上げた女子メンバーは「今までの努力を全部出し切って、甲子園を楽しんで」とエールを送る。【岩間理紀】 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち 2022年に県内初の女子硬式野球部として発足した学法石川女子野球部は現在、選手17人とマネジャー1人。千羽鶴は折り紙の鶴でつくった円の中央に同校のスカイブルーのユニホームをあしらったデザインで、男子のセンバツ出場を受けて部員全員が制作に取り組み、授業の合間や放課後を使い約2週間かけて完成させた。 男子野球部のセンバツ出場が決まった1月26日は女子野球部員も校内の講堂に集まり、選考会の様子をライブ中継で見守った。 出場が決まり歓喜に沸き立つ男子の部員たちに、女子の主将で外野手の綱谷(つなや)藍麗(あいり)さん(2年)は「とても感動した。自分たちにとってもいい刺激になった」と話し、内野手の三田寺愛実(あみ)さん(2年)は「男子野球部の粘り強い野球を全国で見てもらうことができる」と喜んだ。 普段は教室で一緒に授業を受けるクラスメートで、部活動でも同じ野球を通じて高め合う仲間だ。女子の春の大会が間近に迫るため3月18日に開幕するセンバツで現地応援はできないが、思いを千羽鶴に託した。 綱谷さんは「自分たちも町の人たちも学法石川を応援している。たくさんの人たちの気持ちを感じて、全力で頑張って」と笑顔。三田寺さんは「女子野球も夏の全国大会の決勝は甲子園。女子の思いも背負って、男子野球部には先に甲子園で暴れてきてほしい」と期待した。