レアル・マドリード退団のナチョ「この数カ月間ずいぶん泣いた。あんなに愛されているとは知らなかったし、自分の体が爆弾みたいだった」 | ラ・リーガ
スペイン代表DFナチョ・フェルナンデス(34)が、レアル・マドリードを退団するまでに大きな苦しみを感じていたと告白している。 これまでの全キャリアを通してレアル・マドリードでプレーしてきたナチョだが、2023-24シーズン限りでの退団を決断。サウジアラビアのアル・カーディシーヤに移籍している。 だがナチョにとって、レアル・マドリードを離れるのは、やはり簡単なことではなかったようだ。スペイン『チリンギート』とのインタビューに応じたナチョは、自身の決断とレアル・マドリードサポーターが示し続ける愛情の間で、悩み苦しんでいたことを明かしている。 「今は落ち着いてるし、解放されたような気持ちでいる。というのも、これまでの数カ月間は、凄まじい緊張があったんだ」 「僕は心の奥底で、自分がどういう決断を下すかを分かっていた。ただ、皆に愛されているのは自覚していたけど、あれほどまでとは分かっていなかったんだ」 「普段の自分の泣き方からすれば、ずいぶん泣くことになった。ここ数カ月間は本当に辛くて、自分の体が爆弾みたいだったんだ。早くシーズンが終わることを願っていたよ」 昨季のレアル・マドリードのホーム最終戦では、現役を引退することを発表していたMFトニ・クロースの退団セレモニーが行われた。その当時、まだ退団が発表されていなかったナチョは、結局別れの場を設けずにクラブを去ることになる。 「クラブは契約が終わる最後の日まで僕を待っていてくれた。違うクラブと契約を結ばない限りは、決断を撤回して、もう1年続けることを待っていてくれたんだ」 「会長にはこう言ったよ。『悲しいし、理解してもらえないかもしれないが、今季がマドリードで過ごす最後のシーズンだ』と。彼は驚くことなく、決断を尊重してくれた。できる限り助けたいとも言ってくれてね。本当に、感謝の言葉しかないよ」 アル・カーディシーヤ加入については、金銭面も理由であることを隠さなかった。 「アメリカに行く可能性もあった。明確だったのは、欧州ではプレーしないということだったんだ。僕の人生は大きな変化を必要としていたからね」 「もちろん僕の人生において、それ(金銭)も重要な要素だ。彼らは僕に賭けてくれたし、欧州やレアル・マドリードが支払わない額を支払ってくれる。理解しない人たちもいるだろうけど、それはそれでパーフェクトだと思うよ」