2連覇かかる桐蔭学園「チャレンジする気持ちで」 全国高校ラグビー27日開幕
第104回全国高校ラグビー大会は27日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕する。神奈川代表として出場するのは2大会連続22度目となる桐蔭学園。速さを前面に出した継続ラグビーで2連覇に挑む。 【写真】3大会ぶりの優勝を喜ぶ桐蔭学園の選手たち=今年1月 昨年度は3年ぶり4度目の優勝を果たし、前回王者として花園に乗り込む桐蔭学園。だが、藤原秀之監督は「チャレンジする気持ちで臨みたい」と気を引き締める。 今年3月の選抜大会では準決勝で大阪桐蔭に敗れるなど、厳しい経験をしてきた。個の強さが際立った昨年度と比べれば今年度はチームが小型化し、藤原監督は「安全運転だけでは勝てない。うちより強いFWは多々いる」と指摘する。 そこを埋める武器として磨いてきたのがスピードとボールをつなぐスキルだ。さまざまな状況を想定し、パスなどの基本プレーを正確にできるようになるまで練習を重ね、藤原監督をして「つなぎの部分は(昨年度のチームと比較しても)今の代の方がうまい」と言わしめるまでになった。 一方で「負けないというメンタリティー」は、選抜大会との2冠を果たした昨年度のチームから継承。古賀龍人選手(3年)は「相手より早く前に出て、防御の穴を見つけたら、そこから穴を広げてトライまで持っていけるか」と力を込める。 Aシードとして30日の2回戦から登場し、初戦は流通経大柏(千葉)-富山第一の勝者との対戦になる。いよいよ勝負の冬が始まる。(橋本謙太郎)