【オリックス】小田裕也が今季限りで引退 守備固めや代走のスペシャリストとして活躍の名バイプレーヤーが健在のまま潔く決断
オリックス・小田裕也外野手(34)が今季限りで現役を引退することが15日、分かった。外野の守備固めや代走のスペシャリストとして地位を築き、通算680試合に出場。この日、球団へ意思を伝えた。 静かに決意を固めた。今季は7月14日に2度目の出場選手登録抹消。しかしファームでは打率2割8分と状態を維持してきた。大きな故障はなく、足も肩も元気。それでも、昇格の声がかかることはなかった。昨年オフは国内FA権を行使せず「育ててもらって、愛着も感謝の気持ちもあります」と残留。プロ入りから10年間在籍したオリックスで、潔く引き際と決めた。 15年8月5日のロッテ戦(QVC)でデビュー。東洋大の同級生でもある鈴木(現楽天)の右飛を捕球し、出発点に立った。21年は自己最多の101試合に出場。同年のCS最終ステージでは日本シリーズ進出を決める「サヨナラ同点バスター二塁打」を放った。 通算680試合でわずか5失策。近年は代走、守備固めと、勝敗を左右する重要局面を託されてきた。成功して当然とされるポジションで仕事を続け、昨年までのリーグ3連覇にも貢献した。T―岡田、安達、比嘉に続く決断。名バイプレーヤーは健在のままグラウンドを去る。 ◆小田 裕也(おだ・ゆうや)1989年11月4日、熊本県生まれ。34歳。九州学院高3年夏は県大会準優勝。東洋大4年時の大学選手権決勝では慶大・福谷(現中日)から優勝を決めるサヨナラ本塁打。日本生命に進み、14年ドラフト8位でオリックス入団。通算成績は打率2割3分9厘、10本塁打、62打点、51盗塁。172センチ、75キロ。右投左打。
報知新聞社