優香 “若い”イメージ定着に悩み「ある時期で年齢が止まっている」
17歳でグラビアアイドルとしてデビューし、その後はタレントとしての人気を集め、“お茶の間の顔”として様々なバラエティ番組にも出演している、優香。“癒し系”の代名詞として一世を風靡し2000年代からは女優として活躍の幅を広げ、三谷幸喜による舞台『酒と涙とジキルとハイド』で舞台に初挑戦した。順風満帆を地で行く流れにも思えるのだが、今回の舞台出演について優香は「自分自身を試す挑戦」とストイックに位置付けている。そこには、若くしてブレイクしたことゆえの苦悩があった。
「自分はもう大人」若く見られることへの悩み
2003年から9年間MCを務めたバラエティ『王様のブランチ』(TBS)やコント番組『志村けんのバカ殿様』(CX)で見せた、自然な身の置きようと天真爛漫さはお茶の間の幅広い層に受け入れられた。その一方で、それらが強烈なパブリックイメージとして優香に定着する。現在34歳。10代、20代での活躍が印象的であるがゆえに、“30代になった優香”に驚きが感じられるだろう。その驚きこそ、優香にとっては悩みの種となっていた。 「30歳を目前にしたときに、周りから『え?もう30歳になるの?』と言われた事がありました。外見が若く見られているという嬉しさがある反面、『それはどういう意味で言っているんだろう?』と気になったり……。もしかして年相応に歳を重ねていないのかな?と考えてしまった事もありました」と、振り返る。 「若い時に強い印象を与えた女性って、ある時期で年齢が止まっているように感じませんか?それが自分にも当てはまっているように思えた」と、世間からの印象とのギャップに戸惑いがあった。だからこそ30代に突入した際は「それまで歳を重ねる事に対して特別に意識をする事はなかったけれど、自分自身にも『もう大人なんですよ!』と言い聞かせながら、30代として相応しいお仕事と向き合っていきたい」と、自らに誓いをたてた。
「やると決めたら覚悟が決まる」
人間誰しも「思う」事は出来るが「実行に移す」となると躊躇してしまう。優香の場合、「思う」と「実行」の2つを持ち合わせている。「冒険心がなくて、なんでも『怖い、怖い』と思う人」と自己評価する一方で、「一度やると決まったら、そこで覚悟が決まる。失敗してドンと沈む時もあるけれど、とことん悩みながら『ま、いいか、大丈夫!』と考えてしまえる楽観的な自分もいる。その繰り返し」と、どこか肝が据わっている。