優香 “若い”イメージ定着に悩み「ある時期で年齢が止まっている」
舞台出演が大きな自信につながる
その行動力の先にある新たな出会いも、優香を未知なる挑戦へと奮い立たせるカンフル剤だ。初舞台『酒と涙とジキルとハイド』は、優香にとって「特に好きなコメディ」と思い入れがある。その作品を演者として堪能したことで、大きな自信に繋がったという。 「最初は緊張したけれど、お客さんの反応や笑い声が嬉しくてテンションは上がるし、自分の糧にもなった」と、満面の笑み。「冒険心のない自分の背中を押してくれた作品。新しい事を始めるのは怖いけれど、一歩踏み出さないと何も出来ないし、変らない。弱気ではいられないと気付かされた」と、芯のある声を響かせる。 女優としての将来のビジョンを聞くと「明確な『これ!』というのはないけれど」と、言いながらも「今回の舞台のように『こんな優香、初めて見たよ!』と常に言われるような女優でありたいですし、色々な方々から『こういう優香っているんだね!』と驚かれるような仕事に巡り合っていきたい」と、新しい自分を発掘していこうとする姿を崩すことはない。天真爛漫な少女からの脱皮は、そろそろ完了しそうだ。 (取材・文/石井隼人) ■優香(ゆうか)1980年6月27日、東京都生まれ。4月15日発売のDVD「酒と涙とジキルとハイド 2枚組特別版」(税抜7800円)は、ロバート・ルイス・スティーヴンソン原作の傑作小説を三谷幸喜ならではの感性でアレンジした2014年公演舞台のソフト化。人間を善悪の二つの人格に分けることの出来る新薬を作り出したものの、それがまったく効かない事を知ったジギル博士が、起死回生の大芝居を打とうとする様を描く。優香のほか片岡愛之助、藤井隆らが出演。ヘアメイク:遠山美和子(THYMON Inc.)スタイリスト:カミモトリサ(CORAZON)衣裳協力:KINO..(dot)(KINO inc.)CASUCA(株式会社カスカ)