重要指名手配の八田與一容疑者「目撃情報」3700件超える 関東で大幅増加傾向
大分県別府市で去年起きた大学生ひき逃げ死傷事件で、重要指名手配されている八田與一容疑者の目撃情報について、3700件を超えたことが分かりました。11月は全国一斉に警察庁指定の重要指名手配被疑者の捜査強化月間でしたが、大分県警は引き続き、八田容疑者の追跡捜査に全力をあげています。 【写真を見る】重要指名手配の八田與一容疑者 大学生ひき逃げ死傷事件に関する情報提供について、大分県警は11月末までの状況について発表しました。それによりますと、総情報件数は3769件に上り、このうち八田容疑者に似た者の目撃情報は3499件です。 地域別では「関東」が最も多く1325件、次いで「九州」が471件(大分325件)、「近畿」が420件、そのほかの地域が618件です。またインターネット上の動画や画像に似た者が映っているなどの情報は340件となっています。 なかでも「関東」での目撃情報(9月末時点679件・10月末時点1107件)は引き続き大幅に増加傾向です。 捜査特別報奨金の対象事件に指定されてからの総情報件数(9月15日~11月末)は2290件。目撃情報は2158件で、地域別では「関東」が943件、「九州」が269件(大分115件)、「近畿」が249件、そのほかの地域が379件です。 ■ 事件は去年6月に発生 11月に全国一斉に行われた指名手配被疑者の捜査強化月間は終わりましたが、大分県警は寄せられた情報の分析を続けながら、引き続き八田容疑者の追跡捜査に全力をあげています。 (県警交通指導課・安藤竜夫次席)「一日も早く被疑者検挙に向けて、大分県警あげて捜査を続けていく」 別府市で起きた大学生ひき逃げ死傷事件は去年6月、別府市野口原の県道で停車中のバイク2台に軽乗用車が追突、大学生2人が死傷したものです。 事故の直前に八田容疑者と亡くなった大学生との間でトラブルが起きていました。八田容疑者の車は少なくとも制限速度の2倍にあたる時速80キロ以上出ていたとみられています。さらに現場にはブレーキ痕や避けようとした形跡がないことなどから亡くなった大学生の原付バイクをめがけて追突した可能性があることがわかっています。