【阪神】高橋遥人が約2年半、893日ぶり実戦復帰 1回0封最速147キロ「ソワソワしていた」/一問一答
◆ウエスタン・リーグ 阪神―オリックス(17日・鳴尾浜) 阪神の高橋遥人投手が、2021年11月6日のクライマックス・シリーズ第1ステージ・巨人戦(甲子園)以来、約2年半、893日ぶりに対外試合に登板した。ウエスタン・リーグのオリックス戦(鳴尾浜)に先発し、1回を1安打無失点。先頭・杉沢を投直。続く山足に右前打を浴びたが、横山をツーシームで空振り三振。トーマスを遊ゴロに抑えた。最速は147キロだった。 昨年6月に左尺骨短縮術と左肩関節鏡視下クリーニング術を受け、育成選手となっている左腕。7日に故障後初めて打撃投手を務め、10日にシート打撃登板と着実に復活への道のりを進んできた。プロ7年目で通算44登板、14勝18敗、防御率3・01。完全復活へ大きな一歩を踏み出した。 以下は高橋の登板後の一問一答 ―久々の登板。緊張は 「緊張はめちゃくちゃしました。前日とか夜とか。あとは今日一日結構ソワソワしてたかなと思います」 ―実際に投げてみて 「そうですね。でも意外に立ってみたら、久々ですけど、そんな2年半っていう感覚はあまりなくて。先頭バッターに捉えられたんですけど、アウトになって少し緊張ほぐれたかなっていう感じです」 ―開門待ちが発生するほどお客さんも集まった 「そうですね。いろんな人に見に来てもらって、すごい感謝ですし、ありがたいですし。ずっと投げられない中でも、応援してくださっている人の声とか聞こえていたので。こうやってまたマウンドで投げるところを見せられて、すごいよかったなとは思います」 ―ようやくここまで戻ってこれたという思いが強いか 「そうですね。まあ、でもパフォーマンス的には全然まだまだだし。今日もたまたまっていうか、狙っているところに全部行ってるわけでもないし。球威の部分も球速の部分も全部まだまだなので。そういうのが戻ってきたら、もうちょっとそういうのも感じてくるのかなって思いますかね」 ―投げたのはスライダーとフォークか 「スライダーとツーシームです」 ―そのあたりの感覚は 「そうですね。そういうのもまだまだですかね。でも一番はストレートだと思うんで。そこがもう少し戻ってくれば変化球はもっと良くなるかなと思います」 ―シート打撃などを重ねてきたが、相手チームに投げるのは違う 「そうですね。全部緊張したんですけど、今日がやっぱり一番。試合っていうこともあるし、スタンドにもファンの人もいるし。ミーティングとかいろいろ久々だったんで、そういうの思ったらすごい緊張したって感じですかね」 ―先発として復帰登板に臨んだ 「1イニングこうやってもらって。先発で投げさせてもらうのすごいありがたいですし、後で投げる富田にも感謝したいです」 ―チームメートも見守る中。どんなことを言われた 「『頑張れ』って。僕が投げるのはすごい珍しいと思うので(笑い)。入団してから1回も見たことない人もいると思うんで、普通に珍しいだろうな。珍しいからみんな応援してくれてるかなっていう感じですかね(笑い)。ありがたいです」 ―試合で投げられたことは大きな前進になる 「そうですね。手術もさせてもらってるし、応援もすごいしてくださって。あとはトレーナーさんとか理学療法士の方にすごいお世話になってるんで。すごい感謝していますし。だけど、まだまだだと思うんで、しっかり状態上げていけるようにしたいなと思います」 ー状態を見ながらだが、今後は少しずつイニングを伸ばすイメージ 「そうですね。何回かもう少し刻むかもしれないですけど、ちょっとずつ上げていけたらな。状態も上げていきたいなと思います」 ―投げた後の肘の状態は 「問題ないです」 ―今回の登板を踏まえて、次はどういうことをしたい 「そうですね。やっぱストレートの質をもっと上げてそこだけですかね。そこが一番だと思うんで、もうそこが良ければもうオッケーみたいな感じなんで。ずっとストレートですかね」。 ―質はコントロールの部分 「全部ですかね。コントロールがまとまってきたら球速も出てくるし。しっかり力を真っ直ぐ伝えれたら、球威っていうのも出てくると思うので」 ―横山に粘られながら三振に抑えた 「そうですね。真っ直ぐでまだ勝負つけられなかったんで」 ―楽しさを感じる余裕は 「余裕はなかったです」 ―まだ楽しいっていう気持ちにはならない 「そうですね。ランナーも背負ったし。しっかり0で帰っててこよう。0で帰ってきたいと思ってたんで、楽しむっていうよりかはもう一生懸命でした」 ―147キロを6回計測 「現状はこれぐらいかなと思います。まだまだ頑張ります」
報知新聞社