自作ロボットで世界に挑戦 原さん(尾ノ上小)と西村さん(向山小)、国際大会WROに県内初出場
熊本市の尾ノ上小6年の原杏月さんと向山小5年の西村一真さんが28~30日、トルコで開かれる自作ロボットの国際大会ワールド・ロボット・オリンピアード(WRO)に出場する。大会を控え、ロボットの調整作業に励んでいる。 熊本の教育・子育て
大会は、青少年を対象に2004年にシンガポールで始まり、21回目。世界各地で毎年開かれ、昨年は約90の国と地域が参加した。競技は4種目あり、ペアで臨む2人は自律型ロボットで課題をクリアする小学生中心の部門に出場する。 競技は、制限時間2分でエリア(236センチ×114センチ)に置かれたプラスチック製ブロックの場所をずらしたり、色の異なるブロックを指定の位置に運んだりする。約15の課題のうち一部は当日発表され、その場でモーターや色を識別するセンサーを制御するプログラムを修正する。作業の正確性と速さが求められる。 原さんは4年生、西村さんは2年生で熊本市のロボット教室「TechJoyLabo(テックジョイラボ)」に通い始め、昨年10月にペアを組んだ。今春からロボットを作ったり、ロボットに約700の指令をプログラムしたりして大会に向けて準備してきた。国内24地区での予選を経て、今年8月に富山市であった決勝大会で48チーム中2位になり、国際大会出場を決めた。熊本県内の小学生の同大会出場は初という。
練習は、ロボットを動かし、プログラムの微調整を繰り返す根気のいる作業。原さんは「ロボットが思った通り動かなかった時が、逆に面白い」、西村さんは「競技エリアの材質でロボットの動きが変わる。その場で対応したい」と意気込んでいる。(石井颯悟)