秋の鳴く生き物展示 エビとカニの水族館、和歌山県すさみ
和歌山県すさみ町江住にある町立エビとカニの水族館は、秋の特別展「あ、きいたことある声! 秋の鳴く生き物展」を開いている。鳴いたり、音を出したりする虫やカニを8種約20匹展示している。10月20日まで。 【ペンギン4羽が仲間入り エビとカニの水族館、和歌山県すさみ町の記事はこちら】 特別展は施設入り口付近にある「海の環境学習館」で開催している。水槽で展示している生物は、昆虫類=マツムシ、スズムシ、ツヅレサセコオロギ、カワラバッタ▽甲殻類=イセエビ、ナンヨウスナガニ▽爬虫(はちゅう)類=ヒョウモントカゲモドキ▽魚類=コトヒキ。求愛や威嚇のために鳴いたり、音を出したりしている生き物が多いという。 紀南地域の砂浜にも生息しているナンヨウスナガニは、はさみ脚と頬の一部をこすり合わせて音を出しているとみられるが、詳しい仕組みはまだ分かっていない。他の個体への威嚇などのために音を出していると考えられている。特別展では、映像とその音を放映している。 水族館は「鳴き声は知っていても、その正体は知らないという人が多いのではないかと思う。この特別展で音を出す生き物について興味を持ってもらえれば」と話している。 開館時間は午前9時~午後5時(最終入館は午後4時20分)。年中無休。問い合わせは水族館(0739・58・8007)へ。
紀伊民報