高齢ドライバー事故多発 免許返納伸び悩み&講習で危険ミスも 海外は“限定免許”普及
■交通事故を防ぐため…海外で普及“限定免許”
高齢者ドライバーの交通事故を防ぐために、海外で行われている取り組みです。 海外では、高齢者や一定の病気などの人を対象に、運転することが出来る時間帯や場所などについての『限定条件付免許』を導入しているところがあります。 アメリカのイリノイ州では、75歳以上の高齢運転者の場合、免許更新の際に義務付けられた実車試験の結果や、医師による診断をもとに、限定条件付免許の付与が判断されます。 条件の内容です。 ●人口3500人未満の町限定 ●生活に必要な病院や教会などの場所限定 ●日中のみ運転が可能 などです。 オーストラリアのニューサウスウェールズ州では、85歳以上の免許保持者は、申請書に自分に“必要な外出先”を記入することで、自分に合った範囲内での限定条件付免許が付与されます。 “必要な外出先”は、買い物や通院先、趣味の活動先、ボランティア活動先などです。それぞれ頻度や移動距離、移動時間を記入して提出した後、担当者と相談して運転可能範囲を決定します。 山梨大学大学院の伊藤安海教授によると、 「限定条件付免許を取り入れて、段階的に運転する時間や、場所を区切ることで、徐々に車がない生活に移行する間の段階を作ることが大切」ということです。 (「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年6月11日放送分より)
テレビ朝日