消えた「プッチンプリン」 江崎グリコの売上高が当初予想から150億円減の見通しと影響は深刻
子どもから大人まで多くの人に愛されている江崎グリコの「プッチンプリン」。4月にシステム障害が発生したことで今も出荷できない状況が続き、影響は深刻化しています。
(フレッシュマーケットアオイ・内田寿仁社長) 「江崎グリコの冷蔵商品は入荷していないですね」 スーパーに行っても「プッチンプリン」はありません。その原因は4月、物流などを管理する基幹システムを更新した直後に発生したシステム障害。実際の在庫数と、システム上の在庫数が一致しない状況が続きました。 姿を消したのは、プッチンプリンだけではありません。他にもヨーグルトやゼリーなど、合わせて82品目。また、江崎グリコに販売を委託しているキリンビバレッジの商品37品目も、出荷できなくなっています。
経営への打撃は深刻です。先週、システム障害の影響によって今年1年の売上高が当初予想の3510億円から150億円減少し、3360億円になるという見通しを示しました。 最終的な儲けを示す純利益は、これまでの予想より40億円少ない110億円になる見込みで、増益予想から一転して減益です。 当初は5月中旬の再開を目指すとしていましたが「問題解消に向けての作業に時間を要する」として出荷停止期間を延長し、6月中の再開に向け作業を進めています。
(買い物客) 「ずっと見ないというのは困りますよね。1ヵ月って…」 (フレッシュマーケットアオイ・内田寿仁社長) 「江崎グリコのファンの方もたくさんいる。みなさん心待ちにされているので、早く再開してほしい」