東洋大・石田洸介の魂の走りに心を揺さぶられた…担当記者が選ぶ関東インカレMIP
関東の学生長距離ランナーにとって、箱根駅伝と並ぶビッグイベントの関東学生陸上競技対校選手権(通称・関東インカレ)が9~12日に東京・国立競技場などで行われた。今年1月の第100回箱根駅伝で優勝した青学大は長距離4種目で存在感を発揮。同3位の城西大、同4位の東洋大、同5位の国学院大も戦力充実。同2位の駒大は不振も今後の巻き返しが期待される。昨季の箱根上位5校が今季も「5強」か。駅伝シーズンを占う大一番は今年も熱戦だった。担当記者が最も印象に残った選手(MIP)を選出した。 * * * 東洋大・石田洸介(4年)は1部1万メートルで、群馬・東農大二高3年以来、4年ぶりの自己ベストとなる28分8秒29で6位に入賞した。 5000メートルの元日本人高校記録保持者は2年時に箱根2区で19位と苦戦したことで不調に陥った。4月に取材した際には「もう僕は駅伝を走ってはいけないと思った。今だから言えますが、陸上を辞めるつもりでした」と明かしていた。 家族、チームメート、酒井監督らに支えられ、自らの力ではい上がった石田の魂の走りに、私が東洋大OBということを抜きにしても心を揺さぶられた。それは多くの陸上ファンも同じだと思う。(竹内 達朗)
報知新聞社