「食堂をオープンして高井神島を盛り上げたい」と意気込む馬場さん夫妻

　上島町の高井神島に移住した馬場政典さん（49）智恵さん（46）夫妻が、食堂を今秋開業しようと準備に奔走している。島内唯一の飲食店として関係者から早くも期待を寄せられており、2人は「高井神島にもっと人を呼び込みたい」と青写真を描いている。 【にぎわい増へ決意】 　馬場さん夫妻は4月に、2人の娘と愛知県大府市からIターン。政典さんは島の活性化に取り組む一般社団法人「なたおれの木」の一員として、民宿管理や環境整備などを担っている。 　移住前から法人を通じ、地域振興の一環で食堂を開く計画を聞いていたという政典さん。「（高井神島に）もっと立ち寄る場所があれば、滞在時間を増やせて島のにぎわいにつながる」と考え、智恵さんが料理好きということもあり、食堂の店主を買って出た。 　店舗は法人が管理する倉庫を改修。店名は高井神島が「漫画の島」と呼ばれていることから、島民のアイデアを採用し「食事処（どころ）まんが亭」に決めた。 　まんが亭は10月ごろの営業開始を目指していて、隣の空き家も来春をめどに馬場さん夫妻が民宿にする計画。智恵さんは「高井神島で食事を楽しみながらリフレッシュしてもらいたい」と語った。