「光る君へ」玉置玲央、視聴者のヘイト担う道兼は「人間を象徴する人物」
第10回のクーデターにおいて最も危険かつ重要な役目を担ったのが道兼。花山天皇に近づくために自ら体に傷をつけ、実父から虐待されていると打ち明けると、兼家を疎ましく思っていた花山天皇は道兼に同情し、道兼の意のままに。兼家の協力者である安倍晴明(ユースケ・サンタマリア)が、亡き女御・よし子(※「よし」はりっしんべんに氏が正式表記/井上咲楽)の魂を鎮めるためには出家するほかないと花山天皇に進言していたが、道兼が自身も共に出家すると告げたことが最後の一押しとなった。
撮影中、「もうずっと「花山天皇ごめん」って(笑)」と胸を痛めていたという玉置。騙され出家させられる花山天皇について「自分の私利私欲とか目的とか父上から言われたこととか、兄弟間での出し抜き合いとか現代風にいえばマウントの取り合いだったりとかっていうものの完全にだしにしてしまっているわけで自分の出世のためでもあるし、でも出世の面ももちろんありますけど、それこそ父上に認められたいとか兄弟に自分の権威を示したいってことの方が道兼に関しては強い気がするんです。だから撮影期間中はもうずっと「花山天皇ごめん」って(笑)。俳優・玉置玲央としては思いながらやっていたんですけど、でも完全にやっぱり道兼にとっては手段、駒の一つでしかないっていうのが花山天皇への印象というか……ですよね」と語っている。(編集部・石井百合子)