オンラインゲームで伝統工芸品 長崎・壱岐の「鬼凧」公開
大阪を拠点に活動する制作会社スタジオニカ(大阪市、酒井龍太郎代表取締役)は、国内外で人気のオンラインゲーム「フォートナイト」上に、長崎県壱岐市の伝統工芸品「鬼凧(おんだこ)」をテーマにした「JINJA-The Legend of Oni Kite-」を公開した。 同社役員で制作指揮に当たった増田貴大さん(39)が同市芦辺町の出身だったことから鬼凧に着目。同町の鬼凧工房平尾(平尾フクヨ代表)がデザイン協力した。 ゲームは鬼祓(はら)いの祭事が行われる神社で突然異変が起こる。神社の平和を取り戻すため、鬼凧探しの旅が始まる。ストーリーを通じて鬼凧の歴史や由来を学ぶことができるという。 壱岐の豊かな文化や深い歴史が創作活動の原点という増田さん。「現代の人々に、壱岐や鬼凧を身近に感じてもらいたいという思いから制作した。島で育った経験があるからこそ、表現できる世界観があると感じている」と話した。