大谷龍太さん©トヨタ自動車東日本

　金ケ崎町を拠点とする社会人野球のトヨタ自動車東日本硬式野球部の新監督に、大谷龍太コーチ（36）が就く。同社が11日に発表した。大谷さんは2012年の創部当初から選手兼コーチとしてチームをけん引。就任は25年1月となる。 　就任に当たり、大谷さんは「『会社の一体感向上』と『野球を通じた東北の活性化』をチームの使命とし、都市対抗・日本選手権の2大大会に常に出場できる強いチームを目指していく。また、東北に根差し、地域に愛されるチームづくりを進める。そのためにも一勝への執念を持ち、全力プレーで真正面から戦っていく」とコメントした。 　奥州市出身、県立前沢高卒。同校硬式野球部、水沢駒形硬式野球倶楽部を経て、10～11年に四国アイランドリーグで活躍後、12年からトヨタ自動車東日本硬式野球部。18年には都市対抗野球大会に初出場を果たし、22年からコーチに専念している。 　チームは、東日本大震災で甚大な被害を受けた東北の復興と活性化につなげる狙いで、12年4月に創部。当初から同社が岩手工場を構える金ケ崎町を拠点とし、24年4月には同町西根の森山総合公園生涯スポーツセンター内に町と共同で「森山室内練習場」を新設して練習を行っている。 　大谷さんは、奥州市出身で米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手（花巻東高出）の実兄。 　22年1月から指揮を執ってきた夏井大吉監督（37）は退任する。