親子でこんなに違う「スマホの利用目的」 依存を防ぐためにすべきことは?
文部科学省の「GIGAスクール構想」が進み、子どもたちが1人1台端末を持ち、学校生活でデジタル端末を活用する時代が到来しました。しかし、その一方で、子どもたちのスマホ・タブレット端末利用に対する不安も高まっています。 【マンガ】「集中力が高い子ほど、乳幼児期に体験している「フロー状態」とは? 個別指導塾「明光義塾」は、全国の小学4年生~中学2年生の子どもを持つ保護者850名を対象に、「小中学生のスマホ・タブレット活用についての実態調査」を実施しました。調査結果では、子どもと親のスマホ・タブレット端末利用目的のギャップ、学校提供端末のルール、デジタル教科書への認知度と期待などが明らかになりました。
子どもと親の利用目的のギャップ
1. 子どもが所有するデジタル端末 調査の結果、子どもが所有するデジタル端末として最も多かったのが「スマートフォン」で69.5%にのぼりました。次いで「学校のタブレット端末」が49.2%、「家庭のタブレット端末」が34.4%と続きました。
2. 子どもと親の利用目的のギャップ
子どもとそのスマホ・タブレット端末の主な使用目的については、子どもと親で大きな違いがみられました。子どもの最多の使用目的は「動画視聴」の58.7%でしたが、親が求める使用目的は「調べもの」の55.7%が最多でした。このギャップは、子どもたちが娯楽目的で端末を利用しているのに対し、親は教育目的での端末の活用を期待していることを示しています。
3. 子どものスマホ・タブレット端末利用への不安
さらに、72.6%の保護者が子どものスマホ・タブレット端末の使用に不安を感じていると回答。 不安の内容としては、「端末への依存」が44.2%と最も多く、「視力の低下」、「有害コンテンツに触れる」と続きます。
4. 学校提供のタブレット端末のルール
学校から提供されるタブレット端末については、75.6%の学校でルールが設定されていることが分かりました。ルールの内容としては、「利用アプリの制限」、「閲覧制限」、「SNSの利用禁止」などが挙げられました。