名鉄百貨店一宮店が閉店 愛知県内の百貨店は名古屋市に集中 地方は閉店ラッシュでも都心は過去最高売上を記録
二極化が進む百貨店 地方は閉店ラッシュ 都心は過去最高の売上を記録
今、百貨店が都心と地方で二極化しています。 愛知県では、松坂屋豊田店が2021年に閉店したほか、西武岡崎店、ほの国百貨店といった地方にある百貨店が相次いで閉店しています。そして、1月31日に名鉄百貨店一宮店が閉店したことで、愛知県にある百貨店は、名古屋市だけになってしまいました。 一方で、都心にあるジェイアール名古屋タカシマヤは、昨年12月に開業以来、過去最高の単月売り上げを記録。 百貨店の二極化が進むのは、一体なぜなのでしょうか。 名鉄百貨店一宮店は、建物の老朽化ということもありますが、競合の大型商業施設やインターネット通販が台頭したことを閉店の理由として挙げています。一方で、ジェイアール名古屋タカシマヤが最高売り上げを記録した理由のひとつは、名古屋駅直結という立地もあり、新型コロナが5類に移行したことでインバウンド消費が拡大したことが挙げられます。 また、百貨店へのニーズの変化もあるようです。去年12月、全国の百貨店で売り上げを最も伸ばした商品は「食料品」。そして、10%近く差をつけて2番目が「衣料品」となっていますが、実は数年前までこの1位と2位は逆だったのです。大型衣料品店やショッピングセンターが増えたことや、インターネット通販の普及などが逆転した理由だと考えられます。 消費者が百貨店で求めるものに変化が生じてきているのかもしれません。