マエケン、2回無失点デビューでメジャーで成功する条件をクリア!
LAタイムズは、「日本で早起きした人は、前田の2回無失点ピッチングを見ることができた」と、スプリングトレーニングのゲームが、わざわざ日本時間の午前5時からライブ中継されたことを驚きをもって報じた。「私なら寝ている」という前田のユーモアを含んだコメントと、「こういうコントロールのいいピッチングが、僕の持ち味。満足している」というコメントを伝えた。 MLBの公式サイトは「ドジャースの前田はすぐに適応した!」「緊張の中でも結果を出した」とのヘッドラインを打った。注目したのは、メジャー特有の極端に内野手の守備位置を動かすシフトに前田が少し驚きながらも、練習してきた通りに対応した場面。左打者用に空いたサードベースを狙って三盗を仕掛けられたシーンを取り上げて、「初めてのことだったが、何ごとも経験。さすがに最初はちょっと驚いた」という前田の談話を紹介している。 同サイトは、この日の最速は、150キロだったとレポート。ロバーツ監督の「彼は、非常に効率的だった(ストライクが先行。変化球をうまく使って球数が少なかったという意味)。相手チームのスイングの様子を見ると、彼らが(変化球に)戸惑っているのがわかった」という談話を掲載し、前田のピッチングを称えた。 ロスの地元紙の「オレンジカウンティ・レジスター」は、「前田の春のデビュー戦はかなり支配的だった」との見出しで、記事をアップデート。2イニングの28球のうち18球がストライクだったデータを示して、キャッチャーのグランダルの「4種類の球種をすべてコントロールできていた」というコメントを伝えた。球数が少なかったために、ロバーツ監督と、ハニーカット投手コーチが「3回に延長するか」と冗談を飛ばすと、前田が「疲れた」と抗議したというエピソードと共に、同紙も三遊間に内野手が一人だけとなるという日本にない守備シフトに、前田が驚いたというコメントを掲載していた。 前田の次の登板は、中4日で、現地時間の10日のアスレチックス戦が予定されている。疲労の回復度、今後、ボール球が増えていく中で、どう対応していくか、一流打者がそろう打線にどう対するか、など、まだまだクリアしていく課題は多いが、前田のメジャーでの成功の見通しは見えてきたようである。