恵方巻き…ではありません 味のポイントはキュウリ、かっぱ巻き風ロールケーキ販売
飯田市鼎名古熊の洋菓子店「マロン」は節分に合わせ、2月2、3日に恵方巻きをかたどった特製のロールケーキを販売する。塩で味付けした千切りキュウリを入れ、甘さを引き締めた。店主の佐々木悟さん(72)は「塩味が効いたキュウリのインパクトを味わって」と話す。 【画像】この段面は…恵方巻きみたい
ケーキは1本18センチほど。恵方巻きの具に使われるマグロや卵焼きを表現しようと、赤や黄に着色したホワイトチョコのムースを、生クリームやキュウリと一緒に巻いた。生地や生クリームには、飯田市上郷黒田の養鶏場から仕入れた卵を選び、小麦粉も県内産を使用、コクのある味や食感にこだわった。
恵方巻きのロールケーキ作りは、今年で7年目。「お菓子作りはアイデアが大事。どうしたら面白いお菓子を作れるか、日々考えている」と話す佐々木さん。生地の表面を本物ののりのように黒く色付けする“秘技”を編み出した3年前からは、具材も恵方巻きに近づけようと、これまでに紅しょうがやかんぴょうを入れたケーキを考案。今年はかっぱ巻きに着想を得て、キュウリを素材に選んだ。
今年は能登半島地震など大変な出来事が続いている、と感じている。「これからの1年間を元気に過ごし、幸せになれるよう、思いを込めて作ったので、ぜひ味わって食べてほしい」と話している。
ケーキは2日間で計250本ほどを用意し、各日の前日まで予約も受け付ける。1本1500円。問い合わせはマロン(電話0265・56・2882)へ。