阪神ドラ5・石黒 リベンジ0封 地元・愛知でプロ初連投2K 高校時代のライバル・石川昂斬り
「オープン戦、中日4-0阪神」(17日、バンテリンドーム) 故郷でリベンジの0封だ。愛知県出身の阪神ドラフト5位・石黒(JR西日本)が地元で竜斬り。「打ち取れたのでよかった」。失点した前日16日・中日戦の借りを返すだけでなく、高校時代のライバルでもある石川昂を封じての凱旋登板だった。 【写真】頼もしドラ5右腕 人差し指差し出しマウンド上でのふるまいは堂々たるもの 強気に押した。出番は八回。この回先頭打席に石川昂を迎える。「意識はしましたけど、やるべきことは変わらない」。勝負を決めたのはカウント1ボールからの2球目。内寄り高めへ146キロの直球を投げ込んで捕邪飛に打ち取った。 プロ初の連投。それでも不安を感じさせない。石川昂を抑えた後は加藤匠を見逃し三振。続く村松に右前打を許したが三好をフォークで空振り三振に。1回1安打無失点で2奪三振。「今日はゾーンで攻めて」。1回2安打2四球1失点だった前日の雪辱を果たした。 舞台をプロに変えての再戦だ。星城高3年時の夏の愛知大会2回戦。石黒は石川昂を擁するセンバツVの東邦を相手に先発で8回3失点の完投星。打者としても石川昂から3ランの活躍。そしてこの日は時を経て実現したプロ初対戦だった。 幼少時から憧れたバンテリンドームのマウンド。右腕から充実感がにじむ。「(これからも)結果を出して評価してもらうことが一番大事。ルーキーらしく思い切って」。好敵手との対決はこれからの活躍の序章。まだ始まりに過ぎない。