【中学生2人殺傷】少年時代から男を知る人が感じた「異変」男は動機を語らず 防犯カメラには「黒いバン」 北九州市
FBS福岡放送
北九州市のファーストフード店で中学生2人が殺傷された事件から1週間あまりがたちました。逮捕された男は今も動機について、何も話していないといいます。男を昔から知る人は、ある異変を感じていました。
19日、男子生徒への殺人未遂の疑いで逮捕された平原政徳容疑者(43)。平原容疑者が通っていた理髪店のオーナーは、次のように話しました。 ■理髪店オーナー 「中学・高校から。当時はヘアカタログ見て、こんな感じとか、こっちが言ったことに対してちゃんと返してくれる感じ。おとなしいけれど。」 高校を卒業した後も何度か店を訪れ、15年ほど前にも訪れたといいます。 ■理髪店オーナー 「ぽつっと来て、顔そりだけって。どうしたの?って聞くんですよ、僕たちも。そしたら結婚式。自分が結婚するからって。」 「人生の節目」をうれしそうに報告していたといいます。しかし去年1月、久しぶりに店を訪れたときその印象は一変していました。 ■理髪店オーナー 「ほとんど会話にならないんよね。目がキョロキョロしてるし。僕も話すけね、久しぶりやん、元気しとったって言っても、なんか反応が鈍いし、目がすわってるし。全然違うからさ、雰囲気が。おかしいなって思うよね。」
捜査関係者によりますと、平原容疑者は1年以上前に妻と離婚し、一人暮らしとなりました。ことし5月と10月には、近所に住む人から騒音をめぐる相談が警察に寄せられていました。 ■近くに住む人 「怒ったような感じのおんどりゃーとか、なんとかーとか、そういう声がよく、家の中から。」
平原容疑者は事件当日、自身の黒い車に乗り、家を出たとみられています。その後、ファストフード店の店内でわずか十数秒で中学生2人を襲い、再び車で逃走したとみられています。 現場から直線距離で100メートルほどの場所の防犯カメラには、平原容疑者の黒い車とよく似た車が映っていました。事件発生からおよそ2分後の午後8時27分、黒い車は事件現場の方向から走ってきました。さらに別の角度のカメラには、車が右折して、平原容疑者の自宅がある方向へ走り去る様子が映っていました。警察も、この映像を確認しているということです。