大阪・松井知事 法定協開催について「できないなんてありえるのかな」
大阪府の松井一郎知事は16日午後、大阪府庁で定例記者会見を開いた。松井知事は報道陣からの「大阪都構想の制度案(協定書)をつくる法定協議会が23日開催できない場合はどう対応する?」という質問に「できないなんていうのがありえるのかなと思いますけどね」と答えた。 【動画】大阪府の松井一郎知事定例会見(2019年1月16日)
「法定協議書をとりまとめる死力を尽くしていきます」
大阪都構想の住民投票実施時期をめぐり、大阪維新の会と公明党が対立し、同協議会は今月11日に開催に至ったが対立は続き、その際には次回の日程も決まらなかった。 松井知事は先週の定例会見の際も23日、29日と法定協開催の日程をあげている。報道陣から23日に開催できなかった場合の対応を聞かれると「公明党さんは、今まで自分たちが言ってた慎重な議論をしたいということを自己否定されているんじゃないですか」と述べた。 また、スケジュール感としては厳しいとし「政治家としての責任として今の任期中に法定協議書をとりまとめる死力を尽くしていきます」とも話していた。
17日に「大阪府地震・津波災害対策訓練」を実施
また、松井知事は17日に「大阪府地震・津波災害対策訓練」を実施することも発表した。阪神淡路大震災から同日で24年目を迎えることや、昨年の大阪府北部地震の発生など、度重なる教訓を風化させず、南海トラフ地震など今後の災害に備えることがねらいだという。 同日午前9時半に南海トラフを震源としたマグニチュード9.1の地震が休日に発生し、大阪府域で震度6強の揺れ、3分後に大津波警報が発令されたという想定で行う。 松井知事も府庁まで早く到着できるよう、八尾空港から大阪府警のヘリコプターで登庁する予定。訓練後の災害対策本部会議の冒頭で、府民に避難を呼びかける緊急メッセージの発信などを行う予定であることを発表した。