あなたはDINK、それともHENRY?「将来のお金」の明暗を分けるライフスタイルとは
家計をやりくりするなかで、あるいはTikTokのトレンドでも、「DINK(ディンクまたはディンクス)」や「HENRY(ヘンリー)」という言葉を聞いたことがある人もいるのでは? これらの言葉は響きがカッコいいだけではなく、お金の使い方に影響を与える、2つの異なるライフスタイルや経済状況を表す言葉でもあります。 ここでは、この2つの言葉がどう違うのかを見ていきましょう。ご自身の家計の目標や優先順位を考える上で、大きな気づきを与えてくれるかもしれません。
DINKとは?
DINKとは、「Dual Income, No Kids」の頭文字をとった造語。その名の通り、「共働きで子どもがいないカップル」を意味します。典型的なDINKとは、次のようなカップル。 結婚したばかりで2人とも働いており、まだ子どもがいない。 長い間一緒にいるが、子どもはもたないと決めている。 比較的年長者で、子どもはもう独立している。 以下は、DINKのライフスタイルの主な特徴です。 子どもに関連する支出がないため、自由に使える収入が多い。 興味のあることや旅行、外食などにお金を使う余裕がある。 余った資金を投資に回して、貯蓄を増やせる。 後半生での支出も少ないため、早期に引退できる。 このTikTok動画がバズっているように、DINKは、子どもをもたない代わりにより多くのお金を使えますし、貯蓄する余裕も生まれます。
HENRYとは?
DINKと一緒に話題になることが多いのが、HENRY。 「High Earner, Not Rich Yet(まだ富裕層とは言えない高所得者)」の頭文字をとった造語です。一般的に、次のような特徴がある、仕事をもつ若い人を指します。 世帯収入が10万ドル(約1500万円)を超える。 収入は多いが、貯蓄がほとんど、あるいはまったくない。 学資ローンや住宅ローン、クレジットカードなど、多額の負債がある。 住宅、車、旅行、私立に通う子どもの学費などの出費が多い。 毎月ぎりぎりの生活で、投資するお金はほとんど残らない。 つまりHENRYは、収入は多いけれど裕福とは言えない人たちです。 出費が多いライフスタイルのため、貯蓄できなかったり、なかには経済的に自立できない人もいるでしょう。何らかの理由で収入が減ると、お金に困ってしまうのです。