【絆】障がいのある子どもたちへ…大学生が贈る“世界で一つだけの人形”『every.特集』
日テレNEWS NNN
障がいのある子どもたちへ、“世界で一つだけの人形”を贈る活動をしているのは坂田莉心(さかた りこ)さん。20歳の大学生だ。 自ら手作りする人形は、目に特徴があったり、車いすに乗っていたり、鼻にチューブをつけていたりと多様な姿をしている。実は、持ち主の姿に似せて作られている。 海外では人種や障がいなど多様な姿のおもちゃは「ダイバーシティートイズ」と呼ばれ、広がっている。 莉心さんは、障がいがある子ども達を中心に、3年前から人形づくりをスタート、これまで21体を作ってきた。「その子のありのままの姿の人形があれば“自分はこれでいいと思えるんじゃないか」と人形作りへの思いを話す。 人形たちを「my doll」と名付け、クラウドファンディングも利用して無料で子どもたちに贈っている。 活動のきっかけは家族だった。莉心さんの3歳上のお兄さんには知的障害がある。「少し冷たい視線を向けられたり『怖い』と捉えられたり…」という経験もしてきた。だから「障がいがある人やその家族のために何かしたい」と思うようになったのだ。 SNSでやり取りした写真を参考にして、本人に似せて人形を作っていくのが莉心さんのやり方。 今回は都内に住むダウン症の少年、豪くんの人形作りである。 母のさとこさんは、息子の「耳が折れているという特徴を人形に反映してほしい」とお願いしていた。 ダウン症の特徴として耳が折れている人が比較的いるのだという。「そのままの姿を認める方が、子どもにとって安心できる環境になる」と母さとこさんは考えていた。 我が子に「そのままでいいよ」という思いを人形を通じて伝えたいのだ。 その思いを受けて莉心さんは、苦戦しながら「豪くん」をモデルにした人形を作り、2週間後に本人に手渡しに向かう。 ところが…そこで思いもかけない反応が待っていたのだった。 ※詳しくは動画をご覧ください。(2024年6月3日放送「news every.」より)