【巨人】FA戦線の主役へ 大山、甲斐のダブル獲りなるか 「勝算」と「キーマンの存在」
巨人が久々にオフのFA戦線の"主役"を務めそうだ。 国内FA権行使を明言した阪神・大山悠輔、ソフトバンク・甲斐拓也の2人に対して、獲得交渉に乗り出すと見られている。 【動画】これぞ「絵になる4番」 大山悠輔の満月バックの確信弾をチェック 4季ぶりのリーグ優勝を果たしたチームにとっても2選手は求められるピースとなる。 大山はライバル阪神の主砲を務め、プロ2年目の18年から7年連続2桁本塁打をマーク。選球眼の良さでも知られ昨季は4割3厘で最高出塁率のタイトルも獲得。「つなぎの4番」としても機能するなど、打つだけではない一塁手としての堅守も知られる。 チームは今季課題の投手力においては盛り返しを見せたが、クローズアップされたのは得点力の低さにもあった。総得点「462」はリーグ4位と苦しんだことで、強打の一塁手獲得に希望をつなぐ。 さらに球界を代表する捕手の甲斐といえば、頭脳的なリードで知られ、守備力の高さには定評がある。今季は岸田行倫、小林誠司、大城卓三の3捕手併用でシーズンを乗り切ったが、侍ジャパンの一員として国際舞台も経験など豊富なキャリアも光る世界一捕手が戦列に加われば、大きな力となることは間違いない。 今オフFAの目玉とされる2選手のダブル獲りは果たして叶うのかー。この点においては、チームの指揮を執る阿部慎之助監督の存在も大きく影響を与えそうだ。 仮に交渉に同席となれば、まず甲斐においては捕手出身監督としていかにチームに必要か「ラブコール」の内容が注目される。捕手目線で、甲斐の琴線に触れる熱いメッセージを送れるかも獲得への鍵を握りそうだ。 大山においても「評価を聞きたい」と宣言理由に挙げる中で、ライバル球団として間近に見てきたパフォーマンスの優れた点、さらに移籍した場合の「上積み」をしっかり示せるかも注目となる。 大型契約成就のキーマンが阿部監督とすれば、勝算としては金額や年数といった条件面もあるが、いかに必要か、巨人に移籍した場合のメリットを示せるかも大事となりそうだ。 FA戦士の移籍となればチームにとっても2020年オフの梶谷隆幸、井納翔一以来4年ぶりの大型契約となる。 15日から本格スタートする交渉で巨人がどんな"勝負手"を繰り出すのか。今後の推移も注目となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]