J1昇格逃したトリニータを高松大樹さんが分析「前半2位も後半失速 得点力不足と守備の甘さ」来季は「シン・カタノサッカー」に期待
大分トリニータは残念ながら目標のJ1昇格を果たせませんでした。来季の悲願達成への願いを込めて、トリニータのこの一年をミスタートリニータと呼ばれた高松大樹さんが分析します。 J2・2年目のシーズン、J1昇格を掲げて臨んだトリニータはアウェイの徳島戦で開幕し、大分からも大声援が送られました。主力の流出を最小限に留め、昇格候補の一角にもあげられたイレブンが躍動しました。 今年最初のゴールは、司令塔の野村直輝でした。最終的にチームトップの6得点、7アシストをあげました。 (サポーター)「野村選手無しではここまでいかなかったのが、今の大分トリニータなのかなとも思う」 ■前半戦を自動昇格圏内の2位で折り返す 9節・山口戦でも野村は1ゴール1アシストと躍動しました。クラブ初のホーム開幕5連勝で暫定首位に立ちました。 前半戦ラストの21節・岡山戦も野村に並ぶ、6得点を挙げたドリブラー、藤本が終盤に押し込みホームで劇的勝利をあげ、自動昇格圏内の2位で折り返しました。解説などで戦いを見つめてきた高松大樹さんは序盤の好調を評価します。 (元大分トリニータ・高松大樹さん)「前半戦は特に皆さんの期待した以上のプレーをしてたんじゃないかと思いますね。やっぱり守備が安定してた。そして守備から攻撃に良い流れを作ったというのが、前半戦の大分の戦い方かなというのは思いましたね」 ■後半戦、無失点はわずか2試合 しかし、今年優勝した町田との直接対決で大敗したのをきっかけに、先行きに暗雲が立ち込めます。夏場にけが人が続出したため、戦術を都度で変更する苦しい戦いが続きました。その結果、守備のほつれが生まれ、後半戦、無失点のゲームはわずか2つでした。 (サポーター)「大宮戦でいけるやろみたいな雰囲気が、試合前から蔓延してたというか、もったいなかったなと思います」 J3降格チームにも勝ち切れず。ホームの大宮戦は3倍近いシュートを放つも最後のセットプレーで決められ0―1。痛い黒星で自動昇格が絶望的になりました。