未来感じる「動く心臓」「あの“人気アニメ”で見た機械」「50年前の進化系〇〇」 パビリオン展示物の最前線 【大阪・関西万博まで1年】
■美容室で髪を切るのと同時に…糖尿病のリスクをチェック!
さらに、パビリオンに出展予定の美容院「Tellme(テルミー)」では― (有𠮷優海記者) 「糖尿病のリスクを髪の毛で知ることができると聞いたんですが」 (美容師) 「きょうは毛髪の分析をさせてもらいます」 なんと、切った髪の毛から「糖尿病のリスク」を測る研究を、専門機関と一緒に進めているのです。
この技術のウリはなんといっても、その手軽さ。髪を切るついでに検査ができ、結果はわずか2週間ほどで出るということです。 (テルミーソリューションズ 山本光平CEO) 「病院に行かない方は、痛い・恥ずかしい・面倒くさいということがある。美容院は定期的に通っていて、しかも、痛くなくできるのが大事なところ」 記者に届いた検査結果ではイエローの中心部分を指していたが、糖化リスクが上がり始めていて、生活習慣を見直すよう指摘されました。
■iPS細胞から培養の心筋シートで「動く心臓」を
大阪・関西万博には、150を超える国と地域が参加し、各国の文化や技術が、それぞれのパビリオンに集約されます。 その中で、今回の目玉として、兵庫県淡路市に本社を構えるパソナグループと大阪大学の澤芳樹名誉教授が共同で準備しているのが、未来の医療を担う最先端の技術です。 赤い液体の中に入っていたのは約500万個のiPS細胞を使って培養した心筋シートです。
さらに今、1年後に向けてもう1つの研究が進められているのが「動く心臓」です。 今はまだ動いていませんが、展示する際には心筋シートを加工して、拍動する「心臓」を作り上げるというのです。 (大阪大学 澤芳樹名誉教授) 「若い人たち、特に子供にいまの科学の力を見てもらって、興味を持ってもらって、我々の次の世代を担ってもらえればいいなと思う」 この「動く心臓」が展示される予定なのは、「大阪ヘルスケアパビリオン」と「パソナ館」の2か所。「パソナ館」では、鉄腕アトムや天才外科医・ブラックジャックが会場を案内する仕掛けも用意されています。