日本ハム・万波中正、落合氏ものまね更改「イチ、ロク、ゴ」 中田らに並ぶ球団高卒野手最速7年目で大台突破
日本ハムの万波中正外野手(24)が6日、北海道北広島市の球団事務所で契約交渉し、8000万円から倍増以上となる年俸1億6500万円でサイン。記者会見では、三冠王3度を誇る落合博満氏(70)の口調をまねて喜びを表現した。7年目での1億円到達は球団の高卒野手では中田翔(現中日)らに並び最速タイ。チームの2位浮上に貢献した大砲は、来季の目標に「全試合出場」を掲げた。 一流プレーヤーの仲間入りを果たした。記者会見で報道陣から年俸を問われた万波は、1980年代に三冠王を3度獲得した落合氏の言い回しをまねて「イチ、ロク、ゴ」(1億6500万円)と笑みを浮かべた。プロ6年目を終えて1億円の大台を突破した。 「こんな早い段階で超えられると思っていなかった。チームで一番貢献したと言っていただき、本当にうれしく思う」 今季は136試合出場で打率・252、18本塁打、60打点。前年より数字こそ下がったが、ロッテとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第2戦で九回に同点ソロを放つなど勝負強さを見せつけた。強肩を生かした外野守備も高く評価された。相手走者の自重が増える中、両リーグ最多の11補殺を記録し、2年連続でゴールデン・グラブ賞を獲得。チームも2年連続最下位から2位に浮上し「トータルすると良い1年だった」とうなずいた。 さらなるレベルアップを目指し、食生活から見直す。「自炊する機会を増やす。必要な栄養素を気にしながらやっていきたい」と、近日中に食物アレルギーを調べる遺伝子検査も行う予定。もっとも料理の腕前については「ABCでいったらCマイナス」と苦笑い。「卵は日常的に食べると思うので、オムレツはうまくなりたい」と謙虚に語った。 来季の目標には今季届かなかった「全試合出場」と「日本一」を掲げた24歳。「達成できれば結果もついてくる。みんなといっぱいビールかけをしたい」と力強く来季を見据えた。(加藤次郎) ■落合の「イチ、ロク、ゴ」VTR
中日に在籍していた1990年1月9日、保留を経て越年して2度目の契約更改交渉に臨み、約20分でサインした。1度目の交渉で球団側は年俸1億6000万円を提示したが、打点王を獲得した落合は1億8000万円を要求。2度目の交渉後の会見で「この前、言うっていったもんね。イチ、ロク、ゴ」と笑顔で語り、3500万円増の1億6500万円で更改したことを明かした。その後、フジ系で放送された「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」で、優勝経験を持つ牧田知丈さんが十八番の〝落合ネタ〟で会見の様子を再現した。