ドラフトで脚光も今年の「大卒新人」にケガが多いのはナゼか? 囁かれる「コロナ禍」の悪影響とは
プロで通用する体力
大学からプロ入りした新人がぶつかるのが、リーグ戦とペナントレースの違いだ。春と秋の約2ヶ月ずつをこなすリーグ戦と、半年以上を戦うペナントレースとでは消耗する体力が全く違う。金丸、宗山たちは「注目の新人」として1月半ばに始まる合同自主トレからカメラに追い掛けられ、キャンプ、オープン戦で開幕一軍入りを競う。夏場に失速してしまう大卒新人が多いのは、1年を通じて野球をやる体力が養われていないためだ。 「突出した野球センスがあるので、プロ1年目で怪我をさせるのはもったいない。ペナントレース後半に一軍出場できればという心積もりで、リハビリと体力作りに専念させても良いのでは」(前出・首都リーグ指導者) 金丸は中日が交渉権を得た翌日、中京地区の情報番組に出演した。ドラゴンズへの印象を聞かれ、ちょっと考えた後、「昔は強かったんですが」と返し、その後の言葉にも詰まってしまった。番組出演者たちは大笑いしていたが、プロ野球選手になる夢が叶った喜びも伝えていた。 今年の金丸が変化球主体の投球となっていることはスカウトから報告を受けているはずだ。井上一樹監督(53)がお披露目の時期を見誤らないことを祈るばかりだ。 デイリー新潮編集部
新潮社