秋田県内で最も高齢化が進む上小阿仁村 5日告示された村長選挙は現職と新人の一騎打ちに
秋田朝日放送
秋田県内で最も高齢化が進み、さらに3年連続で災害に見舞われた村のかじ取りは誰に託されるのでしょうか。任期満了に伴う上小阿仁村の村長選挙が5日告示され、現職と新人の2人が立候補し、一騎打ちの選挙戦がスタートしました。 上小阿仁村長選挙に立候補したのは届け出順に無所属の現職小林悦次(こばやし・えつじ)さん(69)と無所属の新人河村良満(かわむら・よしみつ)さん(69)です。 現職の小林さんは農林水産省や村役場の職員を務め、2015年に初当選しました。2019年の村長選では落選しますが、村長の死去に伴う翌年の選挙で当選を果たし、今回通算3期目を目指します。 小林悦次さん:「3年連続で災害が起きております。これを防がないといけない。20億円の災害を早期に復旧をしていかなければいけない。村が負担をして何としても農地を元に戻したい」 新人の河村さんは上小阿仁村社会福祉協議会の職員や村議会議員を務め、村長選に初めて立候補しました。社会人枠での職員採用を行うなどして災害復旧への対応など村民サービスが滞ることのないよう取り組みたいと話しました。 河村良満さん:「箱ものづくりから人に目を向けた政策を進めて参りたいと考えています。少子高齢化、人口減少ではありますがここに住んでいる人が安心して暮らせる村をつくって参りたい」 村の人口は1887人です。人口に占める65歳以上の人の割合を示す高齢化率は59・0%と県内で最も高くなっています。村は2024年7月の大雨によって大きな被害を受けました。被災した農地や農業用施設は約500ヘクタールで被害額は約19億円に上り、復旧が大きな課題となっています。 上小阿仁村の有権者数は4日時点で1751人です。投開票は10日に行われます。
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