「1Qで上方修正銘柄」への投資が有効であるクオンツ的根拠
今回から2回にわたって、第1四半期決算発表時の会社側の利益予想を使った戦略を紹介します(写真:Dmitriy Demidovich/PIXTA)
毎年、8月半ばにかけて3月期決算企業の第1四半期(1Q)決算が発表されます。それぞれの企業は4~6月の3カ月分となる第1四半期の業績を公表するのですが、とりわけ投資家に注目される情報の1つが、決算発表時に公表される会社側の「今年度の利益予想」です。 今年に置き換えれば、2023年3月期(2022年度)の利益予想が会社側から出されます。今回は、第1四半期決算発表時の会社側の利益予想を使った戦略を紹介します。具体的な戦略は「第1四半期決算発表時に、会社が営業利益の今期予想を上方修正した銘柄に投資する」というものです。とてもシンプルですが、高い収益率が期待できる戦略です。 今回と次回(8月6日配信予定)の本連載では、この戦略が効果的である背景にはどんな理由があるのか、どの程度の収益率が期待できるのか、どのような注意点があるのか、を解説していきます。
本文:1,956文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
吉野 貴晶