大の里（2024年9月25日撮影）

　日本相撲協会は28日、大相撲九州場所（11月10日初日、福岡国際センター）の新番付を発表した。 【イラスト】24年九州場所新番付（幕内・十両） 　横綱は、在位20場所目となる照ノ富士（32＝伊勢ケ浜）が今場所も一人横綱として東に就いた。一人横綱は番付上で18場所連続。2場所連続休場明けで臨んだ7月の名古屋場所は、12勝3敗同士の優勝決定戦で隆の勝（29＝常盤山）を退け、3場所ぶり節目となる10度目の優勝を果たした。だが9月の秋場所は全休。両膝や腰の痛み、糖尿病の影響で今場所の出場も不透明だが、出場すれば2場所ぶり11度目の優勝を目指す土俵になる。 　大関陣は、東西が秋場所同様に東が琴桜（26＝佐渡ケ嶽）、西が豊昇龍（25＝立浪）。ここに割って入ったのが、西の序列2番目に新大関昇進を果たした大の里（24＝二所ノ関）だ。新大関誕生は、今年春場所の琴ノ若（現琴桜）以来で、二所ノ関部屋からは現師匠（元横綱稀勢の里）が部屋を創設してから初めての大関誕生。石川県出身の新大関は99年秋場所の出島以来で、日体大出身では初めて（学生相撲出身では22年春場所の御嶽海＝東洋大＝以来11人目）。初土俵から所要9場所は、昭和以降1位のスピード昇進（従来の記録は羽黒山、豊山、雅山の12場所）。また新入幕から所要5場所も、東富士と並び戦後1位のスピード昇進となった。 　関脇は、東が先場所同様に霧島（28＝音羽山）で、西は小結から4場所ぶり復帰の大栄翔（30＝追手風）が就いた。小結も、ともに復帰組。東は若元春（31＝荒汐）が11場所ぶり（三役は3場所ぶり）に戻り、西は大関経験者の正代（32＝時津風）が、昨年夏場所以来の復帰を果たした。 　大相撲九州場所は、11月8日の取組編成会議で初日と2日目の対戦相手が決定。10日の初日を迎える。