上谷沙弥を攻める岩谷麻優（右）

　女子プロレス「スターダム」のIWGP女子王者・岩谷麻優（31）が衝撃発言だ。極悪軍団「H．A．T．E．（ヘイト）」の渡辺桃（24）から次期挑戦を表明され、新日本プロレスとの合同興行（11月17日、エディオンアリーナ大阪）でのV8戦が有力視されている。絶対王者として君臨するアイコンは王座死守を誓いつつ、まさかの防衛ロードをぶち上げた。 【写真】顔面に黒スプレーをぶっかけられてしまった岩谷麻優 　昨年4月にメルセデス・モネから王座を奪った岩谷。今年は団体内だけでなくSareeeやアイスリボンの藤本つかさ、米AEWの〝タイムレス〟トニー・ストームを退けた。 　渡辺を迎え撃つことが確実なV8戦に向け「今年1年でビッグネームたちと試合をして、このベルトに色がついてきたと思います。あとは橋本千紘やVENYとか…倒したい相手はまだまだいるので今回も防衛します」と力強く宣言した。 　今夏の「5★STAR　GP」公式戦で勝利した相手だが、渡辺のバットを強奪し殴り飛ばしてのもの。26日新宿大会では渡辺から「あれは私に反則して勝った。その汚名を返上するチャンスを与えてやる」と上から目線で挑戦を表明された。 　受諾はしたものの、岩谷は「でもさ、それで言ったら今まであいつらから何百発と凶器攻撃を受けてきたんだから。その分記者会見とかで桃に100発、ケツバット打ってからタイトルマッチになるのと一緒ですよ？」といまだに納得がいっていない様子を見せつつも、「このベルトや岩谷麻優の名を広めるためにも、桃とIWGP女子ってすげえと思われる試合をして勝ちます」と目をぎらつかせた。 　同王座を防衛したい理由がもう一つある。合同興行でスターダム勢との防衛戦を計画している新日本のKOPW保持者、グレート―O―カーンの存在だ。スターダムの相手は未定ながら、先日は「余が防衛した暁にはIWGP女子王座に挑戦させてもらおうかと思っておる」と発言している。 　これに岩谷は「私、KOPW欲しい！　ルールを決められるの面白そうじゃないですか。もちろん試合はスターダムの選手に勝ってほしいけど、もしオーカーンさんが勝って、自分がその時王者だったら2冠戦を組んでいただいて、ルールは野球でやりたい」と、とんでもないことを言い出した。 　最近は休日に現地観戦するほど野球に熱中している。ただし劇的に下手くそだという…。「バッティングセンターは一球も当たらないし、投げる方もパネルに当たらない。実際やったらデッドボールだらけかもしれないですけど。なのでこのベルト守らないとですね」。アイコンが新たな扉を開けようとしている。